うれしいのカタチ

　高田さん、もう8時ですけど終わりそうですか？

　ありがとうございます。明日休日だからやってしまいたくて
　課長には残業申請してますから大丈夫ですよ（笑）
　そういう部長も遅いですね〜

　この時期は仕方ないよ

高田さんは３つ年上で新入社員のときにお世話になった事務職の女性先輩
30年経って再び同じ部署で一緒に仕事をすることになった
「お互いに歳をとりましたね」と懐かしみながらあの頃の話も・・・

　こうしてまた一緒に仕事ができてうれしいです

　ありがとうございます
　いや〜、一年経ったけどなかなか自信、持てないですよ

　五つも課があって業務内容が繋がっているけど幅広いしそれぞれ違うから
　すぐには把握できないですよね
　あんまり気負わずに”マッちゃん”らしくいけばいいですよ

　そうですかね…
　皆さんに迷惑をかけているんじゃないかなって申し訳ないっすよ

　そんなことないよ
　この前何人かでご飯食べに行ったんだけど、言ってたよ
　マツダ部長はよく話を聞いてくれるし、相談しやすいって
　しんどいときもあるけど声を掛けてくれるから
　もう少し頑張ろうって思えるって

　えっ、そうなんですか？
　「ちょっと調べてから」とか「分からないから確認するね」とか
　すぐに答えられないことが多くて
　みんな、イライラしてるんじゃないかなって…

　それがいいんよ！
　安心できるって
　自分もそうしようって言ってる人もいた、
　あ、いや、いましたよ！（笑）

　へ〜、そうなんですか〜
　なんか、ありがとうです

自分がうまく仕事ができてるかどうか不安で…と2週間前に相談にこられた松本さん
「最近うれしかったことがない」と話されていたのですが
先日の面談で、こんな話をしてくれました

とてもいい話ですね

はい
「うれしかったこと」と聞かれて
大きな出来事があったかどうかばかり考えていました
前は成果を上げることで達成感や喜びがあり大変さも吹っ飛んでとにかくうれしかった
でも、今は立場としても部署としてもそういうことはほとんどない…
でもでも、そうではなかった
実は日々の中にたくさん隠れているんですね

それは面白い発見ですね
「うれしい」のカタチが変わっていく
ん、というより割合が変わっていくのかもしれませんね

はぁっ？そっか！
もともと普段からうれしいことってあるんですよね
そういえばあんまり気付いてなかったです
しんどいことが多いからかなぁ
みんな気付いているのかなぁ

そここそ部長としての役割かもしれませんよ

はい
何だか少し見えてきました
ちょっとやってみます

では次回は実践したことを聞かせてくださいね

セッションは続きます（お名前は仮名です）

「うれしかったこと」を話していくと自分のことが見えてきます
そんなきっかけとなる”ジブン再発見”セミナー「自分らしさ見つける10の問いかけ」は
こちらから